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語るべきコトバを持たない~映画「フラメンコ・フラメンコ」 [映画時評]
語るべきコトバを持たない
~映画「フラメンコ・フラメンコ」
フェデリーコ・ガルシア・ロルカはスペイン市民戦争が始まって間もない1936年、故郷グラナダで暗殺された。38歳だった。そのときから彼は伝説と化した(イアン・ギブソン「ロルカ・スペインの死」から)
「私は緑を愛している」―。ルンバのリズムでロルカの詩が歌われる。「フラメンコ・フラメンコ」が始まる。解説は何もない。ただ歌と踊りとギターが、魂の叫びをかたちにする。見事な肉体が、この世のものと思えないナイフのような切れ味の動きを見せる。
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―と書きながら、コトバが追いつかない。なんと表現すればいいのだろうか。
「苦い海の夢を見る」「私は海に捨てられた」「冷たい銀色の肉体」「影の魚をつれて」―。字幕スーパーで初めて知ったのだが、フラメンコの歌詞のなんとシュールなこと。さすが、ロルカとダリとピカソの国である。
もう他には何も言うまい。観て、ひたすら「ヒターノ」(ジプシー、今は「ロマ」と言い換えることが多い)たちの世界に没頭することだ。
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