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戦争の愚かさを描く~映画「緑はよみがえる」 [映画時評]

戦争の愚かさを描く~映画「緑はよみがえる」


 第一次大戦の1917年、北イタリア山中。オーストリア軍との激戦が続く。雪に閉じ込められた塹壕で、イタリア軍兵士たちは遠く近く、絶え間のない砲撃の音におびえる。

 いわゆる戦争映画ではない。「兵士の死」はあるが、そこへつながる「戦闘」は描かれることはない。映像化されたのは戦場の日常であり、兵士の恐怖に満ちた顔つきである。その意味では、これは「戦場映画」と呼ぶことができる。

 1時間17分。最近の映画では短い部類に入る。しかし、緊迫感は並ではない。

 エルマンノ・オルミ監督が、戦場に送られた父の体験と思いを映画化したと伝わる。最後に「緑はよみがえる。そしてここで起こったこと、耐え忍んだことはどこにも残らない」とのメッセージが流れる。自然の悠久と美しさに比べ、人間が引き起こす戦争のなんと愚かなことか。彩度を抑えた映像が、その意味と重さを引き立たせる。第一次大戦開戦から100年の2014年に作られた。

緑は蘇る.jpg

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