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もう、安倍政治を取り換えるしかない~社会時評 [社会時評]

もう、安倍政治を取り換えるしかない~社会時評

 

距離感が保てない政治家

A)森友学園問題に続いて、加計学園問題が政権を揺るがせている。

B)「国家戦略特区」によって加計学園が経営する岡山理科大の獣医学部新設がこの1月に認められ、今治市内で来年4月開校の運びとなった。その経緯をめぐって、当初から「加計学園ありきでは」とみられていたが、「総理のご意向」などと記した文科省の文書が民進党など野党の手にわたり、朝日新聞などが掲載したため、一気に重大疑惑になった。

C)加計学園の理事長が安倍晋三首相の「お友達」であることから、かなり以前から疑惑はささやかれていた。

A)「お友達」といえば、第1次安倍政権は「お友達内閣」といわれた。その内閣で不祥事による辞任が相次ぎ、自らの健康不安が重なって立ちいかなくなり政権の座を降りた。森友学園問題での昭恵夫人の対応といい、安倍という政治家は周囲の人間との距離感を保てない。

C)「お友達」だからこそ、一定の距離を置くようにしないと公平公正さが保てないという意識がない。それが、戦後第4位という長期政権の中で構造的腐敗となって表れた。そもそも安倍という政治家は、これだけ長期の政権を担うだけの政治的力量を持ち合わせていない。日本の政治にとっては不幸なことだ。

 

重みある前川発言

A)この1月まで文部科学事務次官だった前川喜平氏が、文科省の文書について本物と証言した。5月23日に朝日新聞の取材に応じ、25日にはTBSのインタビューに応じるとともに都内で会見。同じ趣旨のことを述べた。加計学園問題さなかの文科省で事務方トップにいた人物だけに、発言に重みはある。

B)それだけ、あちこちでハレーションを起こしている。文科省内では「在任中に闘わずに、今になって」という声もあるという(26日付朝日)。官房長官をはじめ閣僚からも、事務方トップにいる間に言うべきだったと批判もある。

C)それは問題点がずれている。事務次官の仕事は多々あるから、内閣府に正論を言って自爆することだけが正しい道ではない。隠忍自重という道もある。

A)たしかに。事務次官は正論を言うことも必要だが、文科省という組織を守り育てることも重要だ。退職した今だから言えるということもある。

B)官房長官は「地位に恋々としがみつく人」と人格攻撃をしたが、再就職あっせん問題では、前川氏本人の意に沿っていたかどうかは別にして、文科省の組織を守ろうとしたのかもしれない。いずれにしても、地位に対する欲だけでその人の行動を推し量るのは浅はかな気もする。

A)城山三郎の「官僚たちの夏」という小説があり、気概あふれる官僚群像を描いていた。中心にいたのはミスター通産省といわれた佐橋滋だった。政財界をものともせぬ硬骨の人だった。

C)あのころは高度経済成長の時代。今と少し違う。国家のデザインを描くのに官僚組織のけん引力が必要な時代だった。今は、官僚主導から官邸主導の時代になった。民主主義社会の成熟という点でいえば、このほうがいい。

B)政治が官僚を動かすというのは基本的にいいと思う。しかし、その官邸に「お友達」への距離感がないとか、一定の見識がないとなると話は別だ。

 

低劣な読売「醜聞」記事

C)5月22日付読売新聞に「前川前次官 出会い系バー通い」が掲載された。これもひどい記事だ。「教育行政のトップとして不適切な行動」というが、在任中の行動とはいえ既にやめた人。どれだけのニュースバリューがあるのか。それなのに社会面の2番手4段だ。

A)このタイミングで意味のないスキャンダル記事が出てくること自体、政治的な思惑を感じる。見出しにも違和感がある。教育行政のトップが出会い系バーに行ったことが問題なら、見出しは「文科省前次官 出会い系バー通い」となるはずだ。前川前次官が個人としてそれほどの有名人だったとは思えない。勘ぐれば、一連の文書の出どころと見た官邸が、前川氏を標的にして書かせたものだろう。そうだとすれば、読売には報道機関としての最低限の矜持もない。先の安倍首相による改憲インタビュー掲載と合わせれば、読売は官邸の広報紙になり下がった。

B)さすがに、菅義偉官房長官も読売との関係を探られることは警戒していて、前川氏の出会い系バー通いは関知しないといっているようだ。もし、前川氏の在任中の行動をリークしたのが官邸だとすると、文科省の文書に対する一連の前川発言について「既にやめた人だからコメントしない」というのは都合のいい二重基準だ。

C)二重基準といえば、改憲発言では「憲法学者の7割が自衛隊を違憲だといっている」ということを根拠にしたが、安保法制では憲法学者の9割が「違憲」だといっても耳を貸さなかった。政権を批判する相手に対しては醜聞ネタをリークし、議論に際しては二重基準を都合よく使い分ける。それが事実なら「反知性」が安倍政権の体質のようだ。

 

政権交代をどう起こす

A)ではどうすればいいか。

B)問題のよって来たるところは、安倍という政治家としての資質に欠ける人間に過度な権力が集中したこと。その淵源は小選挙区制度というバイアスのかかりやすい投票制度にある。この制度は、バイアスがかかりやすい代わりに本来は政権交代も起こりやすい制度。だから、二大政党制であれば、英米で見られるようにこの制度はもっとうまく機能する。しかし、日本にはリベラルを基軸にしたオルタナティブな政治勢力が育ちにくいことがほぼ常識になりつつある。であるなら、自民党内に清話会に匹敵するだけの対抗派閥を作るしかない。麻生太郎副総理を中心に今、大宏池会構想が進められているが、次善の策としてこれに期待するしかないか。

C)「おごりと腐敗」の安倍政権を取り換えることが、今最も重要なことだろう。

A)スカッとした妙案はないようだ。



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